鈴木 浩輔【令和2年度入学】
他大学を卒業し、こちらの研究科の博士課程前期に進学した鈴木浩輔と申します。日本人英語学習者の不平発話行為や、第二言語語用論と「国際共通としての英語」との関係に興味や関心があり、前者をテーマとして現在は研究を進めております。博士課程前期修了後は、後期課程に進学し、大学教員の道に進みたいと現在は考えています。
日々大学院生活を送る中で、教英の魅力として、大きく次の三つのことがあるのではないかと感じています。そこで、この場ではその三つの魅力を以下でお伝えできればと思います。
第一に、英語教育における知識、経験ともに豊富な教英の先生方の存在が魅力であると思います。さまざまな観点から英語教育について研究をされておられるため、授業を受ける中では、英語という言語そのものについてから、その英語の実際の教育方法まで、英語教育に関して広い視野を得ることができます。大学院生活の中核となる修士論文についての指導では、私の指導教官の先生を例にあげると、多角的な視点から、優しく的確なご指摘・ご助言をくださいます。英語教育の中での先生御自身の専門分野はもちろん、それだけでなく、英語教育や英語学に関することやその研究方法について広く深く周知しており、その知識量には日々圧倒されます。私にとってこの指導教官の先生の存在は大きく、「私もこのような研究者になりたい。」と研究に打ち込めています。
第二に、英語教育学領域の同輩の存在です。同輩には、内部進学者、他大学出身者、留学生とさまざまな人がいますが、日々お互いを高め合いながらかつ仲良く研究に打ち込めています。たわいもない話ももちろんしますが、英語教育に関する話題やお互いの研究進捗についても話したり議論したりすることも多く、日々が勉強になります。また、週に一回M1の一部で統計勉強会を自主的に開くなどの活動もしています。「これちょっと勉強したいね」といって一緒に学べる友人ができるのは、魅力の一つであると思います。
最後に、先輩や卒業生の方々の存在です。教英は縦のつながりが強いため、研究に関して様々なことを先輩方から学べます。研究についての質問やおすすめの文献など、質問をすれば、優しく献身的に教えてくださり非常に心強い存在です。また、先輩方が主催となって外国語教育センターから講師を招いて統計勉強会を開いてくださるというような機会もあります。また、現在は、非常にありがたいことに、教英出身で現在大学や研究センターで働かれている卒業生のOB・OGの方々も研究の進捗から何でも相談できるような勉強会を週一回オンラインで開いてくださっています(もちろん無償です)。フランクな雰囲気で、院生の研究に対して皆さん優しく的確に「先輩」としてアドバイスをくださります。このような縦の繋がりは、教英ならではの魅力なのではないかと思います。
コロナ禍かつ他大学出身ということもあり、最初は非常に不安でしたが、先生方、OB・OG含む先輩方、同輩のサポートもあり、現在は充実した大学院生活を送ることができています。魅力ある教英で、今後も自身の研究に邁進していきたいと思っています。(2020年12月執筆)