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先輩たちの声
本学大学院,博士課程後期の魅力

山内 優佳【平成24年度入学】

平成24年度入学

私は学部と博士課程前期をこちらで卒業・修了し,地元の私立中学校で1年間勤務した後,平成24年度,博士課程後期に入学しました。研究の興味は学習者の個人差要因で,現在は学習者がリスニング時の不安に対処するための指導方法を研究しています。

進学へのモチベーション
私たちが所属する専攻では,将来英語科の教員を目指す学生が多く,私自身も,中学校や高等学校で勤務することを夢見て本学へ入学しました。しかし修了後,実際に教壇にたち,また同じように中高の現場で働く向上心の強い友人たちと意見を交わす中で,私は研究の道へ進むことを決意しました。それは,「より良い授業とは」「効果的な指導とは」という教員の日々の試行錯誤を支援する研究が必要であること,そして明らかになった理論が現場へ還元されるようなパイプが必要であるということを感じたからです。

博士課程後期の日常
大学で開講されている講義はほとんど受けず,研究室で読んだり書いたりする日々を送っています。授業としては,ゼミ形式の「特研」と「講究」が必修単位です。日頃の自分自身の研究が「深さ」を目指していく時間であれば,特研や講究は「広さ」を得られる時間だと考えています。この時間は,博士課程前期・後期の院生による研究発表が行われるので,様々なテーマについて知り,考えることができます。また,指導の先生方や他の院生からの質問は的を得て建設的なものが多く,発展させて英語教育全体に思いを巡らせたり,あるいは自分の研究への視点として「深さ」に反映させたり,密な90分~2時間だと言えます。

人とのつながり
同じ夢をもち苦しい研究生活を乗り越える同級生の存在はもちろんですが,縦の関係の強さは,教英が誇るべき特徴のひとつだと思います。学部生と院生の合同の勉強会や,研究室内で気軽に質問し合える関係は魅力的です。また,全国で活躍される諸先輩方の研究や実践に対する姿勢は在学生の私たちにとって常に刺激となっています。研究は孤独な闘いと言われますが,だからこそ,そこで得られる人とのつながりは,とても心強いものに感じられます。(2013年9月執筆)