梅木 璃子【平成30年度入学】
私は,他大学から本専修の博士課程前期へ,また昨年度博士課程後期へと進学しました。博士課程後期において,日本人英語学習者を対象とした語用論的知識測定法の開発に取り組んでおり,その中でも英語での電子メールにおける依頼発話行為を対象に調査を進めています。
・進学への動機
私の進学の動機として,大学入学以前から英語を教える仕事に就くことを目指していましたが,学部時代での学びから自らの成長を強く感じることができたため,大学教員として英語教育に携わりたいと考えるようになりました。また,大学教員を目指す上で,英語教育に関する知識をより深める必要があると考え,本専修の博士課程前期・後期へ進学することを決意しました。
・大学院での過ごし方
博士過程後期に進学すると,前期(修士)に比べ授業の数が減り,一週間の間で受講している授業は、ゼミ形式の授業である「特研」と「講究」です。「特研」では,受講生が自身の研究について発表し,議論を行います。そこでの議論を通し,様々な研究に関し豊富な知識をお持ちの先生方からご助言を頂くことができるだけでなく,他の院生から様々な意見を聞くことができます。したがって,他の人の意見を聞くことで,自分がそれまで気付かなかった視点から多角的に研究を見ることができるようになります。「講究」では,方法学の先生から自身の研究についてチュータリングで直接指導を受けることができます。その少人数制を生かし,重点的に議論を行うことで,自身の研究をより一層深めることにつながっています。また,授業以外の時間は,非常勤講師として大学で働き,それ以外の時間は自身の研究に取り組むために多くの時間を研究室で過ごしています。研究室には,約15名の博士課程前期・後期の大学院生が一緒に在室しているため,学年関係なくお互いの研究に関して相談や議論を行い,そこで自身の研究だけでなく互いの学びを深め合っています。(2019年7月執筆)