今村 有希【平成24年度入学】

博士課程前期に所属しております今村有希です。私は、他大学から広大大学院に入学してきました。こちらに来たきっかけは、大学4年の教育実習時に英語や教育に関する知識がないことを自覚したからです。幸い、私の大学には広大大学院出身の先生がいらっしゃったため、大学院の様子を詳しくお聞きすることができ、その上、後の指導教官となる先生を紹介して頂き、直接お会いしてお話しする機会にも恵まれました。
実際に広大大学院の先生にお会いし、先生の研究や指導しているゼミ生の方の研究をお聞きしているうちに、こんなに楽しく熱心に英語や英語教育について語ってくださり、ゼミ生をとても大事にしていらっしゃる先生がおられる場所なら、安心して研究に励むことができ、きっと私も成長できると思い、受験を決意しました。
知らないことを学びに来たのだと覚悟をしてはいましたが、いざ大学院生活を始めると、自分の無知を知る毎日で、悔しくて苦しい時期もありました。しかし、同じ院生や先輩方、先生方に助けられながら、そして、周りからの沢山の刺激を受け、何とか追い付こうともがいているうちに、少しずつ理解できることが増えていきました。私は勉強とは一人でするものだと思っていました。しかし、広大の大学院には、院生同士が互いに助け合い、高め合う雰囲気がありました。
入学する前は二年間という歳月は私にとって大きな障害でした。周りの友人は社会人として働き始めていたからです。しかし、今はこの世界に飛び込むことができて、本当に良かったと思っています。中国地区英語教育学会や全国英語教育学会という二つの学会で研究成果を皆さんの前で発表できたことも貴重な経験でした。また、学会に向けて夜中の二時まで大学に残り、みんなで発表練習や資料作成などの準備を必死にしたことも、今ではとてもいい思い出です。楽しかったです。
院生研究室は心地がよく、雰囲気も穏やかで過ごしやすく、安心して研究を進めることのできる場所でした。これからもずっと大切にしていきたい時間を一緒に過ごすことができ、先生方にも院生の方にも感謝の気持ちで一杯です。私は、ここに来ることができて本当に良かったと思っています。（2014年3月執筆）