三熊 佑依【令和2年度入学】
この度、卒業という大きな節目に際して、「先輩の声」への寄稿という貴重な機会をいただきました。教英での生活を夢見ながら教英の先輩方のメッセージを読んでいた私が、今こうしてメッセージを書いていること、そしてあっという間に4年が経ち、卒業を迎えようとしていることが信じられない気持ちです。
私にとって教英での日々は想像を遥かに超えて思い出深く、意義深く、学びと成長、そして「ワクワク」に溢れていました。教英の何よりも良いところは、英語教育や英語に対して共通の強い関心を持ち、互いに高め合える仲間と、先生方の素晴らしいご指導の下で英語教育・英語史・異文化理解など様々なことを深く学び、成長できる環境が整っていることです。教英のメンバーは誰もが向上心を持っていて、英語力はもちろんのこと、教員としての資質・能力を高めようと常に挑戦・成長し続ける姿に、これまでどれほど刺激を受けたか分かりません。また、先生方の授業は本当に楽しく、沢山の学びと発見があり、高校までの自分とは比べものにならないほどの知識と教養を身に付けることが出来ました。英語教育について深く考え、本音で真剣に語り合い、常に刺激し合って共に英語力を高め合える仲間がいること。そしてその学びを全力で提供してくださる先生方がいらっしゃること。これは本当に幸せなことです。
教英の魅力はこれだけではありません。その並外れた仲の良さを抜きにしては、教英を語ることは不可能です。入学前から、「教英は縦と横の繋がりが本当に強く、仲が良い」と噂を聞いていたのですが、実際のところは噂以上でした(笑)。教英では、1年を通じて数多くの行事が開催されます。2・3年生を中心に1から作り上げる行事を通じて、先輩後輩の垣根を越えて絆が深まり、普段から気軽に話したり助け合ったりできる、そんな素敵な関係が沢山生まれました。特に私たちの学年は本当に仲が良く、普段から何をするにしてもお互い声を掛け合い、全員で一緒に固まって授業を受けたり、勉強をしたり、遊んだりしていました。授業や課題が大変な時も、教育実習や教員採用試験で悩むときも、みんなと一緒だったからこそ乗り越えることが出来ました。
加えて、先生方の丁寧で温かく親身なサポートにより、教英の素晴らしさは揺るぎないものとなりました。先生方は、普段から学生1人ひとりのことを気にかけ、何かあった時には全力でサポートしてくださったり、相談に乗ってくださったり、力強く応援してくださったりしました。これは授業のことだけではありません。例えば、所属していたESSの活動でスピーチコンテストに出場する際には、その原稿の作成・添削、発表練習に至るまで、本当に親身にご指導をいただいたり、英検1級を受験する際には2次試験対策について丁寧にアドバイスをいただいたりなど、数えきれないほどのご支援をいただきました。このような先生方のサポートがあったからこそ、全国大会3位入賞や、英検1級合格など、想像もしていなかったことを実現することができました。
私が大学に入学したのは2020年、まさに世界でコロナのパンデミックが始まった瞬間のことでした。入学式は中止、キャンパスにも行けず仲間にも会えず、ただひたすらにパソコンの画面と向き合い過ごす日々に、「不安」という言葉では表しきれない何かが心を埋め尽くしていました。ですが、教英の先生方、そして仲間の存在が、その「何か」を全て拭い去ってくれました。コロナという抗えない妨げに阻まれながらも、今卒業の時に、これほど胸を張って「素晴らしい大学生活だった」と思えるのは、教英というかけがえのない居場所があったからだと、確信しています。
大学生活では、自分の思ってもみなかった壁に直面することが多々あると思います。悩んだり、苦しんだり。ですが教英には、いつでも助け合い、励まし合って高め合える仲間がいます。どんな時も見捨てず、温かく全力で支え、教え導いて下さる先生方がいます。目指すべき道を示してくださるOB・OGの方々がいます。だからこそ心から安心して、自分の目標に向かって惜しみなく学び、成長することができたのだと思います。
4年間、私にかけがえのない宝物のような日々を与えてくれた教英に深く感謝し、これから英語教員としての新たな道を全力で歩み始めたいと思います。今、教英を目指している中高生の皆さんが、夢を叶え、ここ教英で素晴らしい大学生活を送れることを心からお祈りしています。
Kyoei has always meant the world to me, and of course, it always will.(2024年3月執筆)