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先輩たちの声
博士後期課程のこと

石原 知英【平成19年度入学】

平成19年度入学

私は、平成13年度に学部入学の後、平成17年度大学院博士前期課程入学、平成19年博士後期課程進学と、内部進学の形で現在に至っています。
主な研究テーマは、外国語教育における翻訳の扱いについてです。特に、詩や小説など、文学的な文章を翻訳する際に、学習者がどのようにことばにこだわりながら訳していくのか、その葛藤の様子を、記述的に明らかにしようと考えています。

授業の履修について
私が履修している授業は「特研」と「講究」の2つです。「特研」では、内容学Ⅰ・Ⅱ講座の5名の先生方と修士課程、博士課程の学生が一堂に会し、合同ゼミを行っています。「講究」では、内容学Ⅱ講座の3先生方と私の4名で、毎週ディスカッションを行っています。
どちらの授業も、自分の研究に関する発表と質疑応答、ディスカッションが中心になります。そこで求められるのは、聴衆に伝わる発表をすること、論理的な文章を書くこと、幅広い視点から英語教育を考えること、でしょうか。そうした批判的、建設的、刺激的な議論を行う環境で、自身の研究を練り上げていきます。

普段の生活について
私は週3日、2つの大学で非常勤講師として英語を教えています。そのため、週の前半を授業やその準備などに充て、後半を自分の研究を進めることに充てています。
大学院では、どちらかというと理論的、理念的な議論が多くなりがちです。非常勤講師とはいえ、実際に授業を行い、学生と接することで、実践的、現実的な視点が得られるのではないかと思っています。とはいえ、まだまだそのギャップに苦しみ、うまく行かなくて悩むことが多いのですが。

その他もろもろ
その他、本学大学院の特徴としては、縦横の関係が強いということが挙げられるでしょうか。読書会や勉強会などは、学部生を交えたりしながら、年に数回開催されていますし、特研や学会発表の前後など、院生研究室での議論も活発です。それから、中学校、高校、あるいは高専や大学の教員として、日本各地で先輩方が活躍されているのも、心強いです。現役大学院生は、そうした先輩方の背中を追いかけながら、日々切磋琢磨しています。(2009年6月執筆)