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先輩たちの声
大学院博士課程後期での研究生活について

鬼田 崇作【平成19年度入学】

平成19年度入学

私は,日本人英語学習者による英語語彙習得に関する研究,特に,英文読解を通しての語彙習得について研究をしています。私は他大学大学院で修士課程を修了しましたが,自分の研究をさらに発展させるために広島大学大学院博士課程後期を選びました。
本学博士課程の特徴は以下の3点にまとめられると思います。まず1点目は,指導教授陣の充実ぶりです。本学博士課程では,特別研究と呼ばれるゼミ形式の授業を通して,自分の研究を発展させていきます。特別研究では,様々な研究背景を持つ先生方から研究のアドバイスや批判を受けることができ,それらを通して自分の研究を客観的に見る目を養うことができます。2点目は,院生同士の議論の多さです。本学博士課程では,前期後期を合わせて10名以上の院生が研究を行っています。お互いの研究を進めるために,院生同士は先輩後輩の区別無く,常に自由闊達な議論をしています。この議論をとおしてお互いの研究を深化させています。また,院生同士での勉強会や読書会の機会も多く,自分の研究領域以外のことを学ぶ貴重な機会になっています。3点目には資料の充実ぶりを挙げることができます。私たちの研究分野では,過去の資料を読み込み,先行研究に対して批判的検討を行うことが不可欠です。そのための資料がとても充実しています。私たちの講座にない文献も,他講座にはある場合が多く,最新の資料はもちろんのこと,古い資料に関してもとても充実しています。
大学院での研究生活は決して楽なものではありませんが,苦労が多いほど,それを乗り越えたときの達成感も大きいと思います。本学博士課程では,その達成感を得るための十分な環境があると思います。(2009年6月執筆)